【後編】50万の旅費を稼ぐためにワークスのインターンに参加した

概要

2015年春にワークスアプリケーションズという会社のインターンシップに参加して、20日間で50万円と入社パスをもらった。その時の経験と考えていたことを簡単にまとめてみたい。前編では概要と個人的背景について、後編ではインターンの内容や当時考えていたことについて書いていきたいと思う。(※僕が参加したのは2015年春で、ここに書くのはあくまで当時の話。)

【前編】はこちらから


インターンのポイント

ゼロからイチを生み出す

このインターンではとにかく「ゼロからイチを生み出す」ことが強調されていた。自分の頭で深く考えて、対象の問題を解決する答え(ワークスの場合はシステムという意味になる場合が多い。)を生み出すことが求められていた。
また、個人のそういう素養を見極めることを目的としているので、グループワークやワークス側からの一方的なインプットの時間がほとんどなかったりと、個人の作業時間がほとんどの時間を占めていた。僕個人としては、グループワークがしたくなかったのでこれは凄く嬉しい環境だった。想像に難くないと思うが、ひとつのタスクと丸々20日間くらいの時間が個人個人に与えらえると、人によって進度が本当に大きく異なってくる。そういう意味ではプレッシャーもすごくあったが、僕にとってやりやすい環境であったことには変わりなかった。

素養重視

もう1点重要な点としては、素養を見極めることに注力しているので、現状のスキルより土台の力が重視される。
最終的にプログラミングもする必要もあったが、プログラミングのスキルがずば抜けている人がパスを貰っていたかというと全然そんなことはなかった。ちなみに、僕も学校では必修科目として少しはコードを触ったことはあったが、ほとんど課題を人にやってもらってたのでほぼゼロスタートだった。プログラミングに関しては、大事なのはむしろ期間内にキャッチアップできるかどうかであり、どのくらいのスキルがあるかはほとんど関係なかったように思う。
また、プログラミングだけでなく、考える力という意味でも素養が見られていたように思う。日報で毎日細かく思考の過程を社員さんに共有するよう求められるし、定期的にあるレビュー(社員さんとの面談)ではそれこそストレートに考え方を見られる。思考のフレームワークを知っているかどうかとかではなく、いわゆるPDCAなどと言われる改善プロセスを自然に素早く回していくことができるかという点が大事だと感じた。

パスをもらうために僕が考えていたこと

何が評価されるのかを知る

先にも言ったように、僕にとってこのインターンで大事だったのはお金を貰うことだった。2ヶ月後に迫った旅の資金をここで得られなかったら、せっかく休学したのに行けなくなってしまうという危機感から、全力でお金を取りに行こうと思っていた。しかし、やはりそう簡単ではなく最初の方はかなり詰まった。そこで、前述した学校のグループワークで一緒になったワークスインターン経験者である友人にアドバイスをもらった。そこでその友人が教えてくれたことは、捉え方によってはズル賢いし本質的じゃないと言えるかもしれないが、実のところ何よりも実践的なアドバイスだった。また、お金をもらうことが何より大事だったので、僕は迷いもなくそれを実践した。そのアドバイスは、こういう内容だ。

結局のところ成果を判断するのはワークス。であるならば、ワークスが実際に出している製品が完璧であり、最強であるはずだ。

まさしくその通りだと思った。実際に社員さんたちが日々取り組んでいるのとほぼ同じ内容のインターンということは、社員さんたちは同じような問題に対して答えを製品という形で既に創り上げているはずだ。そして、その製品はワークスが考え得る完璧、かつ最強のものであるはずだから、それはインターンにおける評価基準を理解するための重要な指針になる。

そこから僕はワークスの主力製品である『Company』について調べた。もちろん、それとなく社員さんに聞いてみたりもした。予想以上に情報は集まりづらかったが、そうやって集めた情報から徐々に出来てきた『Company』という製品の全体像をもとに、それを自分に与えられた課題に置き換えて考えてみた。実際には、同じものをつくることは実質無理だったので(リソース的制約による理由という意味。)上手く『Company』の考え方を理解して、それを実践したというイメージだ。

どこに時間を掛けるべきかを見極める

インターンのポイントでも述べたことは、期間中に実際に社員さんたちから直接的に言われたり、インターンの内容から推察できたりした。そこを考えると、おそらく成果物のクオリティの高さよりも、そこに行くまでの過程がむしろ重視されるだろうと僕は思っていた。(というか、そうじゃなければ言ってることと矛盾している。)だから、体裁を整えたりプログラミングの技術的な部分に時間を割くのではなく、とにかくギリギリまで考えを深めることに注力した。

僕が出来たこと、出来なかったこと

最終的にパスはもらったものの、僕の成果物は決して良いものではなかった。むしろ「最低限の機能だけはなんとか動作しているイメージが伝わる」程度のものだったし、実際にそれはパスをもらった後の面談でも社員さんからも言われた。実装という意味では、UIも全く考えられなかったし、機能として盛り込んだものの実装できなかったものも多くあり、出来なかったことばかりだった。

その代わり、中身に関してはかなり詰めた。白いRHODIAのノートに青ペンでひたすら考えを書き下ろしていたが、20日間で丸々2冊が全ページ表裏ビッシリ埋まった。おかげでかなり細かく要素を洗い出せたし、それらの構造をまとめて、全体の考えも整理することが出来た。(今だったら確実にXMindとかで書き出す。前はこんな便利なツールは知らなかった。)

その他記憶に残ったこと

社員さんがすごく良い人

良い人たちが本当に多かった。パスをもらった後も面談を通して何回もお世話になったり、僕のダンス公演をわざわざご家族で見にきてくれたりと、魅力的な方がとても多い。
また、印象的だったのは僕がワークスのパンフレットのデザインを指摘した時の話だ。当時のリクルート用パンフレットは、見開きのページで使われている大きな写真に明らかな画質の粗があったり、いくつか問題点があった。日報にそのことを書いたら、わざわざ複数人の社員さんで昼休みに僕のところまで意見を聞きに来てくれた。こんな新米インターン生の言葉にもしっかり耳を傾けてくれるんだなと感動した。

同期は全然分からない

「日本中から優秀な人が集まる」とか「同期の天才には会ったことがあるか」と銘打ってやっているが、ほとんど個人ワークに没頭していたので周りにどんな人がいたのかは全然分からなかった。未だにたまに連絡をとって飲みに行く友人が1人だけいる。そういう意味では、同期に関しては全然知らない。

まとめと感想

最初はお金が欲しくて参加したインターンだったが、実際はやっている間にかなり熱中した。当時は深夜練が週2であったので、全日程の半分弱が深夜練明けというかなりハードなスケジュールだったが、それでも最後まで集中力切れずにやり切れた。20日間くらいの期間をずっとひとつのことについて考え込んでいく経験はなかなか出来ないし、そうやって自分が考えたことに対して適切なフィードバックをくれる人(社員さん)がいることも素晴らしい経験だと思う。

完全にノーリスク、ハイリターンだ。良い経験をさせてもらった。皆さんもチャンスがあれば、ぜひ!

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