コウサイのビール3杯理論

高校の時からの友人に、コウサイという男がいる。
僕が広尾に引っ越してきて以来、白金に住んでいるコウサイとは家が近くなり、休みの日にたまにコーヒーを飲みに行ったりする。

昔からよく一緒に飲んだ友人のひとりで、僕らはお互い基本はビールだ。昔は最初から最後までビールを飲むことの無骨さに何となく格好良さを覚え、粋がってビール党を貫いたりしていた。

 

この間コウサイと有栖川公園の近くを散歩していたとき、最近は飲みにいった時にビールで終始することが出来なくなってきたという話をした。僕も先月25歳になり、運動量も減ってきたので、前みたいにガブガブ何杯も飲むのがキツくなってきたのだ。だから、最近は数杯飲むと潔く諦めて、ハイボールや焼酎水割りなどに切り替える。ビールに対する妙なこだわりは捨てて、お腹がキツくなってきたら潔く飲みやすいものに切り替えると、どれほどその後が楽になるかを最近痛感していると言った。

 

しかし、コウサイは僕に対してこう切り返した。
僕の言ってることも分かると言った上で、でも、1番良いのは数杯飲んでお腹がキツくなってきたら、お酒を切り替えるのではなく、ただ大人しく家に帰ることだと言った。

僕はハッとした。
確かにそうだ。お腹が苦しくなってきたら、そのくらいで切り上げた方が良いに決まってるし、どう考えてもそれが自然だ。

 

そもそも、飲みにいって後悔することは多い。飲み過ぎて頭が痛い、お金を使い過ぎた、時間を使い過ぎて他の作業に充てる時間がなくなった。
僕が飲みに行くときの大体の目的は、しばらく振りの友人たちと近況をアップデートし合ったり、普段ゆっくり話をすることが出来ない人と落ち着いて話をすることだが、その目的は実際のところ1時間半もあれば大体達成される。酔っ払うために飲むのでなければ、1時間半はビール3杯くらいで十分だ。だから、お腹がキツくなってきたらダラダラ飲み続けるのではなく、そこまでにしてスパッと切り上げる。

 

これがコウサイのビール3杯理論だ。
非常に革命的で、大人な考えだと思った。

頭では分かってるんだけどねえ。なかなか実践するのは難しいよね。

 

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